OnlyFans で売っている人から一番よく聞く悩みは、税金の額そのものより「どの数字を、何円として書けばいいのか分からない」という入口の部分です。ドルで入ってきて、手数料が引かれて、ファンの支払いには税まで乗っている。数字の層が 3 枚重なっているので、手が止まるのは当然です。税額の計算は税務署や税理士の仕事なので、私が書くのは、帳簿に書き写すまでの段取りだけ。電卓の隣で一緒にやる話です。
手順1 OnlyFans の明細から、ドルの数字を月ごとに書き写す
最初は、円に直す前のドルの数字をそのまま写します。
いきなり円で書こうとすると、どこかで必ず数字が混ざります。ドルはドルのまま、まず 1 か月ぶん、表に並べる。円に直すのはその後です。
OnlyFans の利用規約(確認日 2026年10月27日)では、ファンの支払いとクリエイターの収益はすべて米ドル建てとされています。つまり、明細に出てくる数字は全部ドルです。円の数字は OnlyFans のどこにも出てきません。円にするのは、自分の仕事です。
総額と取り分、どちらの数字を拾う?
両方拾ってください。
同じ規約では、OnlyFans の手数料はファンの支払い総額の 20% とされています。明細には「ファンが払った額」と「自分の取り分」の 2 つの数字が出ているはずで、その差が手数料です。帳簿にどちらで書くかは後で決めるとして、写す段階では総額も取り分も両方残しておく方が、あとで迷ったときに戻れます。
取り分だけ写して総額を捨ててしまうと、手数料がいくらだったのか、後から計算し直せなくなります。これが一番もったいない。
間接税の行はどう扱う?
別の列に、分けて写しておきます。
規約には、ファンの支払いには間接税(売上税など)が上乗せされる、とあります。上乗せされるのはファンの側です。ただ、明細でその税がどの数字に含まれているか、自分の取り分の計算の元になった額に入っているかどうかは、明細の画面の項目名を見ないと判断できません。
だから、写す段階では混ぜない。
「総額」「税」「取り分」と列を分けておけば、税の行を売上に入れるのか外すのか、税務署で聞いたときにその場で答えを当てはめられます。混ぜて写すと、聞いた後に全部やり直しです。
写すときは、細かく分けすぎるくらいでちょうどいいです。
手順2 円に直すレートを 1 つ決めて、1 年通して使う
レートは 1 種類に決め、日付と一緒に毎回残します。
ここが、ドル建ての確定申告で一番ぶれやすいところです。ある月はニュースで見た数字、別の月は銀行の画面の数字、と気分で変えていくと、年末に並べたとき自分でも説明がつかなくなります。税務署に聞かれて答えられない帳簿は、正直に言うと、帳簿として弱い。
いつの日付のレートを使う?
どの日付の、どの種類のレートを使うかは、私が言い切れる話ではありません。
現場では、銀行が出している電信仲値(TTM)を取引の日付で使う、という話をよく耳にします。とはいえ、それが自分のケースにそのまま当てはまるかは、売上をいつの日付で数えるかとも絡みます。ここは推測で決めずに、最初の 1 回だけ税務署か税理士に聞いて、「このレートを、この日付で使う」と決めてください。決めたら、1 年は変えない。
表にはどんな列を作る?
手順1の表の右に、列を足すだけです。
| 列の名前 | 書く中身 |
|---|
| 日付 | 売上の日付(決めたルールの日付) |
| 総額(ドル) | ファンが払った額 |
| 税(ドル) | 明細に別の行があれば、その額 |
| 取り分(ドル) | 自分に入る額 |
| レート | その日付で使ったレートと、出どころ |
| 円の額 | ドル × レート |
レートの「出どころ」の列は、つい省きたくなります。でも、どこの数字を使ったかが残っていないと、同じ計算を後からもう一度できません。1 年後の自分は、今日の自分が何を見たかを覚えていないので。
ドルの額にレートを掛けて円にする。式はそれだけです。難しいのは計算ではなく、毎回同じルールで掛け続けることの方です。
円に直した後の端数(1 円未満)をどう扱うかも、最初にルールを 1 つ決めておくと楽です。切り捨てか四捨五入か、どちらにしたかを表の上に書いておくと、年末に合計が合わないときの原因探しが早く済みます。
手順3 売上と手数料を分けて、帳簿の行にする
帳簿には、総額と手数料を分けた形で書くのが追いやすいです。
取り分だけを売上として 1 行で書く書き方も、目にすることはあります。手元に残る額は同じなので、どちらでも結果の所得は変わらない、という考え方です。ただ、私は分けて書く方を勧めます。理由は単純で、手数料が 20% だった、という事実が帳簿の上から消えないからです。
分けて書くと何が楽になる?
翌年、別のサイトと比べるときに効きます。
OnlyFans の手数料は総額の 20% と、規約の段階で決まっています。総額と手数料を分けて記録しておけば、「去年は手数料にこれだけ払った」が年間でひと目で出ます。率の数字だけ眺めていても、それが自分の財布でいくらになったかは分かりません。帳簿にドルから円に直した手数料の行があれば、それがそのまま比較の材料になります。
率で比べず、手元の額で比べる。帳簿を分けておくのは、そのための下ごしらえです。
円建てのサイトと一緒に書くときは?
サイトごとに行を分けます。
myfans や NEOFANS のような円建てのサイトと OnlyFans を並べて売っている人は、ここで混ざりやすい。円の売上と、ドルから円に直した売上を同じ行に足すと、どこまでがレートを掛けた数字なのか分からなくなります。サイトごとにシートを分け、最後に円の合計だけを 1 か所に集める形にしておくと崩れません。
円建てのサイト側の書き方は、myfans の確定申告の記事で手数料と振込手数料の扱いまで書いています。売上の月と入金の月がずれるときの書き方は、ファンクラブの確定申告の記事の方に置いてあります。
手順4 入金された円の額は、売上とは別の列に残す
口座に入った円の額は、帳簿の売上とは別に記録します。
ドルで受け取ったものが口座に入るとき、最終的に何円になるかは、自分が手順2で掛けたレートの円とは一致しないことがあります。入金のときの換算は、自分が決めたレートとは別の場面で行われるからです。
ここで「入金額に合わせて売上を書き直そう」とすると、手順2で決めたルールが崩れます。
ずれた分はどうする?
ずれた額は、ずれた額として 1 列に残しておきます。
帳簿の売上(決めたレートで直した円)と、口座に入った円の額。2 つの差を毎回メモしておけば、年末にその差の合計がいくらになったかが出ます。そのずれをどう扱うかも、税務署で最初に聞く項目のひとつに入れておいてください。私がここで扱いを決めつけるのは、規約を読まずに書く解説と同じことになるので、やめておきます。
で、入金の記録で一緒に残しておきたいのが、出金の条件です。OnlyFans の規約には、出金には最低出金額を満たす必要がある、と書かれています。最低額に届かずに出金しなかった月は、売上はあるのに入金がない月になります。売上の列と入金の列を分けておけば、そういう月も帳簿の上で迷子になりません。
売上の日と入金の日は、別のものとして扱う。これだけで半分は片付きます。
円建てのサイトと並べると、記録の手間はこう違う
円建てのサイトは、手順2のレートの作業が丸ごと要りません。
ドル建てで売ることが悪いわけではありません。ただ、確定申告の段階で手が止まる原因の多くは、レートの列があることそのものです。下の表は、各社の公式ページの記載を、帳簿に書くときの単位で並べたものです(確認日 2026年10月27日)。
表は横に動かせます →
| サイト | 帳簿に書く単位 | 手数料 | 振込・出金の手数料 |
|---|
| OnlyFans | 米ドルを円に直す | ファンの支払い総額の 20% | 記載なし(最低出金額あり) |
| Fansly | ドル表記(最低出金額が $) | 売上の 80% を受け取る | 出金の隠れた手数料なし |
| NEOFANS | 円のまま | 17%(決済込み) | 200 円 |
| myfans | 円のまま | 一般 25%・プレミアム 16.5% | 330 円 |
円建てなら、レートの列が帳簿から丸ごと消えます。
Fansly の数字はFansly のヘルプと最低出金額のページ、myfans の数字はmyfans の手数料のページと2026 年 10 月の改定のお知らせの記載です。出金の手数料で言えば、Fansly は隠れた手数料が無いと自社ヘルプで書いていて、この列では円建ての 2 社より有利です。そこは隠さず置いておきます。
myfans公式ガイドの売上手数料率の表。出典:myfans 公式ページ(2026年10月19日撮影)
円建てだと、帳簿の 1 行はどうなる?
売上と手数料と振込手数料の 3 つで終わります。
NEOFANS の公式の記載では、手数料は売上の 17% で、決済の手数料もこの中に含まれます。1,000 円売れたら手元に 830 円、手数料 170 円。ファン側の決済手数料は 0% なので、ファンが払う額と売上の額が同じ数字になります。手順1でやった「総額・税・取り分」の 3 列分けが、円建てのこのサイトでは要らないわけです。
1,000 円売ったときに手元に残る金額(NEOFANS 830円(手数料170円)・myfans チップ1,000円: 一般750円・プレミアム835円。2026年10月18日確認・各社の公式ページの記載から)
月の単位で見ると、NEOFANS で月 100,000 円売った場合、手数料 17,000 円と振込手数料 200 円を引いて手元は 82,800 円です。myfans の一般クリエイターなら同じ売上で 74,670 円。一方で myfans のプレミアムクリエイターは 83,170 円で、こちらは NEOFANS より 370 円多く残ります。プレミアムの人が手数料だけで移る理由は、この数字からは出てきません。
NEOFANS には、前の月の NEOFANS での売上が 300,000 円以上ならその月は 15%、1,000,000 円以上なら 14% に下がる段もあります。専属契約は要りません。他のサイトの売上は数えないので、OnlyFans でいくら売れていても、NEOFANS を始めた月は 17% からです。
振込の日は、帳簿の入金の列にどう効く?
日付が暦で決まっているので、入金の列が書きやすくなります。
NEOFANS の振込は月末で締めて翌々月の末日、末日が銀行の休業日なら翌営業日です。公式の例では、10 月の売上は 1 月 4 日に入ります。12 月 31 日が銀行の休業日だからです。年をまたぐので、10 月の売上が入金としては翌年 1 月の欄に来る。売上の列と入金の列を分けておく理由が、ここでもそのまま効いてきます。
NEOFANSのホーム画面とステージで歌うアニメ調キャラ。出典:NEOFANS 公式ページ(2026年10月19日撮影)
弱い列も書いておきます。NEOFANS は始まったばかりで、作者もまだ多くありません。サイトの中で新しいファンが勝手に流れてくる期待は、今は持ちにくい。OnlyFans をやめて移るより、並べて出して、円の売上の行を少しずつ増やしていく方が現実的です。NEOFANS には専属の条件が無く、他のサイトと同じ写真を並行して売ってもペナルティはありません。
ドルの帳簿に毎年手を焼いているなら、私は NEOFANS に登録して、円の行を 1 本足します。記録の手間が減るのは、手数料の 1% と同じくらい、現場では効くので。
PR円建てで並べて出す先を見ておく
手数料 17%(決済込み)・振込手数料 200 円・専属なしの記載を、公式の案内で
NEOFANS の手数料を見る18 歳以上の方のみ
円建てのほかの候補を手元の額で比べたいときは、OnlyFans の日本の代わりの記事に表を置いています。
今日やることは、明細を 1 か月ぶん書き写すこと
今日は、OnlyFans の明細から 1 か月ぶんのドルの数字を写してください。
列は「日付・総額・税・取り分」の 4 つだけでいいです。レートはまだ掛けなくて構いません。1 か月ぶん写してみると、明細のどこにどの数字があるかが手に馴染みます。それが分かってから、税務署に「このレートを、この日付で使っていいか」を聞きに行けば、話は 10 分で終わります。
1 年ぶんを一気にやろうとしないこと。
確定申告の時期にまとめてやると、レートを探すだけで週末が消えます。毎月 1 回、写す日を決めておく。地味ですが、これが一番崩れません。
まず 1 か月。それができれば、残りは繰り返しです。
よくある質問
OnlyFans の売上は総額で書きますか、手取りで書きますか?
写す段階では総額と取り分の両方を残し、帳簿では総額と手数料を分けて書く形にしておくと、手数料の額が後から追えます。
OnlyFans の手数料はいくらですか?
OnlyFans の利用規約では、ファンの支払い総額の 20% とされています(確認日 2026年10月27日)。
ファンの支払いに乗る間接税は売上に入れますか?
明細で税が別の行に出ているなら、まず売上と混ぜずに別の列に写し、売上に入れるかどうかは税務署に聞いて決めてください。
ドルを円に直すレートは何を使えばいいですか?
使うレートの種類と日付は税務署か税理士に一度聞いて決め、決めたら 1 年を通して同じルールで使います。
円建てのサイトなら確定申告は楽になりますか?
レートを掛ける作業が無くなるので、帳簿の列は減ります。NEOFANS なら売上・手数料 17%・振込手数料 200 円の 3 つで 1 行が終わります。
この記事の情報は 2026年11月1日 時点の各社の公式ページの記載をもとにしています。