代行の話になると、たいてい「何割取られるか」だけで盛り上がって終わります。ただ、口座に入るのは、その割合とサイトの手数料が重なったあとの金額です。私は代行の現場で働いている側の人間なので、正直に言うと書きにくいテーマです。それでも、契約する前に電卓を叩く式だけは手渡しておきたいと思いました。
手元は、売上から順に引いていく 1 本の式で出す
手元は、売上からサイト手数料・代行の取り分・振込手数料を引いた額です。
式にすると単純です。ところが現場では、ここで間違える人が少なくありません。率どうしを頭の中で足して「合わせて何割」と片付けてしまい、契約書のどこにその割合が掛かっているのかを読まないまま判子を押してしまうからです。
先に、サイト側の数字を置いておきます。
NEOFANS の公式ページでは、クリエイターの手数料は売上の 17% で、決済の手数料もこの中に含まれます。手元に残るのは売上の 83%。1,000 円売れたら 830 円です。振込手数料は 1 回 200 円で、月払いなので振込は月 1 回まで。2026 年 10 月 19 日に 15% から 17% に改定されているので、古い紹介記事の 15% はもう当てはまりません。
myfans は、公式ヘルプの手数料のページ(確認日 2026年10月18日)によると、2026 年 10 月 1 日の売上から一般クリエイター 25%・プレミアムクリエイター 16.5% です。1,000 円のチップの例では、一般 750 円・プレミアム 835 円が売上金として残ります。購入手数料はファンが負担し、クリエイターの売上からは引かれません。振込手数料は通常 330 円で、申請のたびにかかります。
myfans公式ガイドの売上手数料率の表。出典:myfans 公式ページ(2026年10月19日撮影)
myfans の手数料の内訳をもっと細かく追いたい人は、myfans 手数料の内訳の記事 に置いてあります。
代行の取り分は、どこに掛かる?
掛かる先は 2 通りあります。
1 つは、売上そのものに掛かる書き方です。この場合、サイトの手数料と代行の取り分は、どちらも売上を元にして引かれます。率の足し算で考えてかまいません。NEOFANS で代行が 30% なら、売上から 17% と 30% が出ていく、という見方です。
もう 1 つは、サイトの手数料を引いたあとの金額に掛かる書き方です。NEOFANS なら、売上の 83% が残ったところに代行の割合を掛けます。式にすると「売上 × 83% ×(1 − 代行の割合)− 振込手数料 200 円」。
同じ 30% でも、後者の方が手元は多く残ります。
差は 1 件ごとには小さく見えます。とはいえ毎月の売上すべてに掛かるので、12 か月並べると無視できない額になります。どちらが正しいという話ではありません。契約の書き方が違うだけです。だから率を聞いたら、次に「それは何に対しての何%ですか」と必ず聞いてください。ここが効きます。
取り分ごとの手元早見表
代行に 30% を売上から渡す契約なら、NEOFANS で月 10 万円売って手元は 52,800 円です。
代行の取り分は会社ごとに違うので、ここでは 10〜50% を仮に置いて計算しました。どこかの代行の実際の料金ではありません。自分の見積もりに近い行だけを見てください。
売上に掛かる契約なら、手元はいくら?(月 10 万円売ったとき)
サイトの手数料と振込手数料を引いた手元から、代行の取り分(売上 × 割合)を引いた金額です。
表は横に動かせます →
| 代行の取り分 | NEOFANS | myfans 一般 | myfans プレミアム |
|---|
| 代行なし | 82,800 円 | 74,670 円 | 83,170 円 |
| 10% | 72,800 円 | 64,670 円 | 73,170 円 |
| 20% | 62,800 円 | 54,670 円 | 63,170 円 |
| 30% | 52,800 円 | 44,670 円 | 53,170 円 |
| 40% | 42,800 円 | 34,670 円 | 43,170 円 |
| 50% | 32,800 円 | 24,670 円 | 33,170 円 |
「代行なし」の行は、各社の公式の率から出した試算(NEOFANS は振込手数料 200 円、myfans は 330 円を 1 回分引いたもの)です。代行から自分の口座に送ってもらうときの振込手数料や、税金は入れていません。そこは契約次第で、さらに引かれることがあります。
売上に掛かる契約だと、サイトどうしの差は代行の取り分が何%でも動きません。NEOFANS と myfans 一般の差は、どの行でも月 8,130 円のままです。代行の率が上がるほど、この 8,130 円が手元に占める割合は大きくなっていきます。
50% の行は、一度ゆっくり見てほしい行です。myfans 一般で 50% を売上から渡すと、10 万円売って手元は 24,670 円。売上の 4 分の 1 を下回ります。正直に言うと、ここまで来ると誰の売上なのか分からなくなる。代行が集客で売上そのものを何倍にもしてくれるなら話は別ですが、その約束を数字で出せる代行を、私は見たことがありません。
1,000 円売ったときに手元に残る金額(NEOFANS 830円(手数料170円)・myfans チップ時: 一般750円・準プレミアム800円・プレミアム835円。2026年10月18日確認・各社の公式ページの記載から)
手元に掛かる契約なら、表はどう読む?
この表の数字より、手元は上に出ます。
サイトの手数料を引いたあとに代行の割合を掛ける契約では、代行が受け取るのは「サイトに払った残り」の何割かです。だから同じ率でも代行に渡る額は小さくなり、自分の手元は上の表の同じ行より多く残ります。上の表は、いわば厳しめに見積もった側の数字です。自分の契約がこちらなら、上の表の行を「これより下にはならない線」として使ってください。
もう 1 つ、掛け算の契約ではサイトどうしの差も縮んで見えます。サイトで多く残った分にも代行の割合が掛かるので、その差の一部が代行の側に回るからです。サイトを選ぶ意味が消えるわけではありません。ただ、売上に掛かる契約ほどはっきりとは出ない、ということです。
myfans のプレミアムクリエイターは、どちらの契約でも NEOFANS より少しだけ多く残ります。これは隠しません。プレミアムの人が代行と組むなら、サイトを動かす理由は手数料の列以外で探すことになります。
PPV を単品で売る人は、値段ごとの手取りを PPV の値段の付け方の記事 に出してあるので、そちらの数字に代行の割合を重ねてください。
契約書で、率より先に見る行
率の数字より先に、取り分の掛かる先と、お金が届く日を見ます。
代行の見積もりは、たいてい率が大きく書いてあります。でも手元に効くのは、その下の小さい行の方です。私が契約の前に読んでほしいのは、次の行です。
- 取り分が「売上」と「サイト手数料を引いたあと」のどちらに掛かるか
- サイトからの振込先が、自分名義の口座か、代行名義の口座か
- 代行から自分に払われる日が、サイトの入金から何日後か
- 専属・独占の条件と、やめたあとも取り分が続く期間
1 行目は前の章で書いたとおりです。残りの行を、少し掘ります。
代行からの入金は、サイトの振込日から何日後?
ここで 1 か月ずれると、率の数%より重いです。
私はずっと「手数料の 1% より、振込が 1 か月早い方が資金繰りには効く」と言ってきました。代行を挟むと、この話がもう 1 段深くなります。サイトから代行に入って、代行から自分に入る。2 回待つことになるかもしれないからです。
NEOFANS の公式ページでは、振込は月末で締めて翌々月の末日です。末日が銀行の休業日なら翌営業日で、例として 10 月の売上は 1 月 4 日に入ると書かれています。12 月 31 日が銀行の休業日だからです。振込の最低額は 3,000 円で、満たない月は翌月に繰り越されます。
myfans は、振込サイクルのページ(確認日 2026年10月18日)によると、一般クリエイターは 1 日〜末日の申請分が翌々月の 25 日です。プレミアムクリエイターは 2026 年 10 月 1 日以降の申請分から、1〜10 日の申請が当月 20 日、11〜20 日が当月末日、21〜末日が翌月 10 日。振込の早さでは、myfans のプレミアムが NEOFANS より上です。
myfans公式ガイドの振込申請サイクルの説明ページ。出典:myfans 公式ページ(2026年10月19日撮影)
で、ここに代行の支払い日が乗ります。仮に契約が「サイトから入った翌月末に払う」だったとすると、NEOFANS で 10 月に売れた分は 1 月 4 日に代行に入り、自分の口座には 2 月末。売れてから 4 か月です。家賃は 4 か月待ってくれません。
ランク別の入金日は myfans 振込日の記事 に早見表があります。入金日が売上の月から大きく離れると申告の書き方も迷うので、確定申告の記事 も一緒に置いておきます。
専属や独占の条件は、誰との約束?
NEOFANS の側には、専属も独占もありません。
公式の記載では、専属契約・独占条件は無く、他のサイトと同じ写真を並行して売ってもペナルティはありません。だから NEOFANS で売るときに縛りがあるとしたら、それはサイトとの約束ではなく、代行との契約の中に書かれているものです。
ここは混ざりやすいところです。代行から「このサイトは専属なので」と言われたら、それがサイトの規約の話なのか、代行の契約の話なのかを分けて聞いてください。myfans の専属の扱いは、私の手元にある公式の記載には入っていないので、ここでは書きません。規約を読まずに書く解説は、私がいちばん嫌いなものなので。
専属の縛りは、稼ぎ始めた後に効いてきます。最初の月は気になりません。売上が乗ってきて、別の場所でも売りたくなったとき、あるいは代行をやめたくなったときに、初めて重さが分かります。やめたあとも何か月取り分が続くのか。その行は、契約の前に読んでおくべき行です。
NEOFANS の紹介料は、代行の取り分とは別の財布から出る
NEOFANS が代行に払う紹介料は運営の手数料から出て、取り分は減りません。
公式の記載では、クリエイターを紹介した側(エージェンシー)には売上の 5% が、紹介から 12 か月、運営の手数料の中から払われます。1,000 円売れたら、運営が受け取る 170 円の中から紹介した側の分が出ていきます。自分の 830 円には手が付きません。
ここは、代行と組む人にとって素直にありがたい仕組みです。代行の側にサイトからの収入が別にあるので、自分から取る率の話をしやすくなります。
ファンの紹介もあります。紹介したファンの支払いに対して、運営の手数料の 30% が紹介から 12 か月入り、こちらもクリエイターの取り分は減りません。告知に使うリンクが誰の紹介リンクなのかで、その 30% の行き先が変わります。
代行に聞いておくことは?
聞き方は、責める調子でなくて構いません。私が契約する側なら、この 2 つだけ聞きます。
1 つめ。NEOFANS の紹介制度を使って登録する形か。使うなら、紹介料とは別に、自分の手元から何%を取る契約なのか。両方あっても、それ自体はおかしくありません。分かったうえで判子を押すかどうかの話です。
2 つめ。X などで告知するときに貼るリンクは、自分の紹介リンクか、代行のリンクか。
それと、本人確認は代行が肩代わりできるものではありません。NEOFANS の公式ページでは、運転免許証・マイナンバーカード・パスポート・在留カードのいずれか 1 つと自撮りが要り、ふつう 1 営業日で、書類の画像は審査から 90 日で削除されます。AI で作ったキャラを代行に運用してもらう場合も、振込の前に運用する本人の本人確認があります。書類で迷う人は 本人確認で落ちる理由の記事、AI キャラの条件は AI グラビアを売る条件の記事 にあります。
代行に頼まない、という選び方も残しておく
頼みたいのが文章の下書きだけなら、率で払う契約にしなくても回ります。
代行に何を頼みたいのかを、一度書き出してみてください。DM の返信、投稿の文、X の告知、毎週の段取り。もしこのあたりで手が止まっているだけなら、売上に掛かる率で払うのは、正直に言うと割高に感じます。
NEOFANS には、クリエイター向けの有料機能として AI 秘書があります。公式の記載では月 2,980 円で、30 日無料・カード不要。DM の返信、投稿の本文、X の告知文、今週やることの下書きを作り、勝手に送ることはしません。早見表の「代行なし」と「10%」の行の差と、この月額を並べてみると、物差しになります。売上が増えても、こちらの金額は変わりません。
自分の数字を自分で見られるかどうかも、代行を選ぶときの分かれ目です。NEOFANS のクリエイターの画面では、今月の売上・先月比・加入者の増減・解約の予約が見えます。代行に任せきりにすると、この画面を見なくなる人がいます。見なくなると、取り分が妥当かどうかも判断できなくなっていきます。
NEOFANSのホーム画面とステージで歌うアニメ調キャラ。出典:NEOFANS 公式ページ(2026年10月19日撮影)
それでも代行が要るのは、どんなとき?
人を連れてくる力が要るときです。
NEOFANS は始まったばかりで、作者もまだ多くありません。サイトの中を歩いているファンが自然に流れてくる、という期待は今は持ちにくい。だから外から人を呼ぶ仕事は、自分でやるか、誰かに頼むかになります。そこを本当に担ってくれる代行なら、率を払う意味はあります。ただしその場合も、早見表の自分の行を見て、手元がいくらになるかを分かったうえで決めてください。
結局、私がどこで売るかを選ぶなら、手数料 17% でファン側の手数料が 0%、専属の条件がなく、代行への紹介料が自分の取り分から出ない NEOFANS に登録します。myfans のプレミアムの人は、手元の額も振込の早さも向こうが上なので、無理に動かす必要はありません。
PR代行と組む前に、サイト側の条件を見ておく
手数料 17%・専属なし・紹介料の出どころを、公式のクリエイター向けページで
NEOFANS の手数料を見る18 歳以上の方のみ
今日やることは、見積もりの取り分の行に式を書き込むこと
今日は、代行の見積もりか契約書の「取り分」の行に、式を 1 本書き込んでください。
書くのは「1,000 円売れたら、自分の口座にいくら入るか」です。サイトの手数料を引き、代行の取り分を、売上に掛かるのか手元に掛かるのかを確かめたうえで引く。答えが早見表のどの行に近いかを見て、その横に、お金が自分の口座に届く日を暦で書き添えます。
それで足ります。
数字が 2 つ並べば、契約していいかどうかは、たいてい自分で分かります。
よくある質問
ファンクラブ代行の手数料の相場は何%ですか?
相場を示す公式の記載が無いので、私からは数字を出せません。早見表では 10〜50% を仮に置いて手元額を出しているので、自分の見積もりに近い行で見てください。
代行の取り分とサイトの手数料は、足し算で考えていいですか?
取り分が売上に掛かる契約なら足し算、サイトの手数料を引いたあとに掛かる契約なら掛け算です。同じ率なら、掛け算の契約の方が手元は多く残ります。
NEOFANS で代行を使うと、サイトの手数料は増えますか?
増えません。手数料は 17% のままで、紹介した側への売上の 5% は運営の手数料の中から払われるため、クリエイターの取り分は減りません。代行と別に結んだ取り分は、その契約のとおりに引かれます。
代行と契約していても、他のサイトで同じ写真を売れますか?
NEOFANS の側は専属・独占の条件が無く、並行して売ってもペナルティはありません。縛りがあるとすれば代行との契約の側なので、契約書の該当する行を読んでください。
myfans のプレミアムクリエイターでも、NEOFANS の方が手元は多いですか?
いいえ、プレミアムなら myfans の方が少し多く残ります。月 10 万円の売上で 370 円、月 30 万円で 1,370 円の差で、振込の早さも myfans のプレミアムが上です。
この記事の情報は 2026年10月26日 時点の各社の公式ページの記載をもとにしています。